金継ぎ 広場

陶芸家だった父が作った食器

私の食器に関するエピソードは、陶芸家だった父が作った食器が常に食卓にあった事です。
私が小学生の頃に父は脱サラし陶芸の道へ進みました。専門は茶道の抹茶茶碗でしたが日常の食卓で使用する食器も複数作っていました。
初めはちょっとしたお茶碗サイズの器のみでしたが、湯飲みや平皿、どんぶり茶碗など市販の食器に交じって、気づけばたくさんの和食器に囲まれていました。

正直当時はそれが当たり前だったので、もっとかわいいお茶碗やマグカップを使いたい!とずっと不満でした。
嫁いだ時に父から「何か持っていくか?」と言われましたが、その時流行っていたオシャレなモノクロ食器を買いそろえたかったし、陶磁器と違い陶器は濡らしてから使用したりとズホラな私には管理が面倒だったのでいらなーいと断りました。

私が30を超え、和食器って素晴らしいなと思えるようになった頃、父が癌で亡くなりました。
実家を解体するにあたり、父の作品を見直したらとても素敵な物ばかりでした。
不要な食器はだいぶ処分してしましましたが、今、我が家の食卓には当時使っていた食器や保管されていた食器が大活躍しています。
自分で粘土をこね、お皿を焼いてもらったり、親が作った物が常に側にある事は本当に贅沢で幸せな事だと思います。
これからもこの食器達を大事にしていきたいです。

大事に使うためにも、私は金継ぎ 教室 東京で父の作った器を直して使っていきたいと思っています。
想い出も継いでいきたいです。

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